執筆書籍紹介:Pythonプロフェッショナルプログラミング 第3版

「Pythonプロフェッショナルプログラミング 第3版(以下PyPro第3版)」では、現在の社内標準となっている技術を元に第2版から各章の改訂を行っています。本記事では著者陣に、改訂内容のポイントなどを聞きました。(担当章順に記載)

鈴木たかのり(@takanory)

PyPro第3版の執筆では何を担当しましたか?

全体調整、リーダー、4章、7章他

PyPro第3版はどんな本だと思いますか?

第2版から情報をちゃんと更新して、よくなったと思う。

執筆作業の苦労話をどうぞ

初めて執筆する人がいい感じにすすめられるようにお膳立てすること

担当の章で、読者に特に伝えたいことや意識したことは何ですか?

伝わりやすい日本語にすること

PyPro第3版のココを読んで欲しい、ココが最高にわかりやすいetc、自由に語ってください

15章の機械学習はレビューもかなり繰り返して、いい感じの内容になったかなーと思っています。

読者に一言おねがいします

ぜひ読んだ感想をBlog、SNSなどに書いてくれるとうれしいです

James Van Dyne (@jamesvandyne)

PyPro第3版の執筆では何を担当しましたか?

2章

PyPro第3版はどんな本だと思いますか?

プロフェショナルなプログラマーになるためには、コードを書けることだけでなく、チームワークも情報交換も大事です。よりよいプロフェッショナルになる道を支えて、指導する本です。

執筆作業の苦労話をどうぞ

執筆は大変だとよく言われるが、母語ではない言語で執筆ってもっと大変です。

最初は計画、執筆など全部日本語でやろうとしたけど、伝えたいことをどのように伝えるかわからなくなってきて、困りました。母語は英語なので、計画、執筆を先に英語でしたら執筆が進みしやすくなりました。それを日本語に翻訳した時、susumisuさん(2章のサブ)が文章を綺麗にしてくれて助かりました。その後社内でレビューしてもらった人からもいろいろ指摘してもらい、勉強になりました。

担当の章で、読者に特に伝えたいことや意識したことは何ですか?

  • PythonでWeb開発すると楽しいですよ。
  • 全ての要件でベストなWebフレームワークはないので、要件をみて使うツールを決めよう。
  • ゲストブックから乗りログに変えることで、サンプルプロジェクトだけではなく、機能を追加したり変更したり自分のプログラムになりそうなサンプルプロジェクトにしたら、読者が嬉しいと意識しました。

PyPro第3版のココを読んで欲しい、ココが最高にわかりやすいetc、自由に語ってください

第2章の「フレームワークを決める」のセクションを読んで欲しいです。理由として、自分が好きなツール以外をすぐ断るプログラマーが多いと思うけど、このツールが好きだからより、要件によって妥協しようの考え方を促進したいです。

読者に一言おねがいします

乗りログに機能を変更、追加したら、ぜひ見せてもらえば嬉しいです。

清水川 貴之(@shimizukawa)

PyPro第3版の執筆では何を担当しましたか?

3章、9章

PyPro第3版はどんな本だと思いますか?

BPで行っているWeb開発や機械学習開発の勘所と技術要素の組み合わせを体系的に知ることができる本。

執筆作業の苦労話をどうぞ

執筆を終えた後に紹介している主要ツール(pip)が2年ぶりの大幅バージョンアップしてしまった。そして紹介している主要サービス(pypi)が15年ぶりのリニューアル公開されてしまった(出版直後にされるよりだいぶまし)

担当の章で、読者に特に伝えたいことや意識したことは何ですか?

パッケージング手法をWebアプリ開発に取り入れる方法

PyPro第3版のココを読んで欲しい、ココが最高にわかりやすいetc、自由に語ってください

15章機械学習は、これから機械学習案件に参加するWebプログラマーに最適です!

的場達矢(@mtb_beta)

PyPro第3版の執筆では何を担当しましたか?

5章(課題管理とレビュー)、11章(Ansible)、10章(CircleCI)の副担当

PyPro第3版はどんな本だと思いますか?

Pythonを趣味で使っていた人がPythonで仕事をはじめるときに読む最高の本

執筆作業の苦労話をどうぞ

改訂では、文章を書くより読む方が長かった。5章(課題管理とレビュー)、11章(Ansible)の改訂では、既存の文章が伝えようとしていることを読み取って、同じ方向でブラッシュアップするように心がけた。10章は、レビューをメインに担当していて、レビューに対して主担当が対応しないのは何を悩んでるかわからない時があった。

担当の章で、読者に特に伝えたいことや意識したことは何ですか?

BeProudに入社する人/入社した人(Pythonについてある程度の知識はあるけど、実際に開発で使ったことがない人)に説明するような文章になるよう意識した。

PyPro第3版のココを読んで欲しい、ココが最高にわかりやすいetc、自由に語ってください

Pythonを趣味で使っていた人がPythonで仕事をはじめるときに、関わる知識が広く記載されています。まずは、1つの章を読み込むより、全体を眺めてPythonを使ったシステム開発の全体像を捉えるのがオススメです。そうすれば、Pythonのシステム開発で悩んだ時、この本が役に立つと思います。

読者に一言おねがいします

網羅している範囲が広いので、前から順番に理解していくのは大変だと思います。全体を眺めつつ、少しずつ理解していくのをお勧めします。

altnight(@altnight)

PyPro第3版の執筆では何を担当しましたか?

10章 CircleCIで継続的インテグレーション

PyPro第3版はどんな本だと思いますか?

順当にアップグレードできました。チームやシステム開発で必要になる要素を凝縮できている内容だと思います。

執筆作業の苦労話をどうぞ

初の執筆でしたが、改めて内容理解して書き直すこと、また簡潔で平易な日本語表現を書くのが難しかったですね。

担当の章で、読者に特に伝えたいことや意識したことは何ですか?

ツールや時代背景は少しずつ変わりますが、CIでやりたいこと自体は大きく変わらないことです。

PyPro第3版のココを読んで欲しい、ココが最高にわかりやすいetc、自由に語ってください

9章のmanylinuxの話が勉強になりました。

読者に一言おねがいします

まずは通しで読んで全体像を把握するのがおすすめです。ぜひ読んでみてください。

hirokiky(@hirokiky)

PyPro第3版の執筆では何を担当しましたか?

12章のパフォーマンス改善と14章のDjangoの章を担当しています。

PyPro第3版はどんな本だと思いますか?

Pythonプロフェッショナル第2版の正当進化という感じで、BeProudって会社が培い続けてるノウハウをたしかに反映している本です。

執筆作業の苦労話をどうぞ

あったんですが、ちょっと秘密です

担当の章で、読者に特に伝えたいことや意識したことは何ですか?

チュートリアルやHowToで学べない、実務からくる知識を伝えられたら良いなと思っています。

PyPro第3版のココを読んで欲しい、ココが最高にわかりやすいetc、自由に語ってください

Python3化やGitHubやSlack、実務での機械学習など新しい要素が盛りだくさんです。Djangoの章も、どうWebアプリを作っていけば躓かないかという新しい節を書き加えています。

13章担当者

PyPro第3版の執筆では何を担当しましたか?

13章

PyPro第3版はどんな本だと思いますか?

ビープラウドの「今」が反映されたのではないでしょうか。

執筆作業の苦労話をどうぞ

日本語の神様がなかなか降りてきてくれなくて困りました。 物理面だと、Githubの操作を間違えたりして、色々な人に助けてもらいました……。

担当の章で、読者に特に伝えたいことや意識したことは何ですか?

  • テストは怖くないです、味方です
  • 嫌な作業じゃなくて、作る人を助けることになるよ
  • 情報共有は早くすればするほど、障害の芽が早く潰せるよ

PyPro第3版のココを読んで欲しい、ココが最高にわかりやすいetc、自由に語ってください

自分の担当外だと、書き下ろし部分が特に頑張ってると思うので、ぜひ読んでいただきたいです。 自分担当だと、テストに対する苦手意識やマイナスイメージ、めんどくささや煩わしいなっていう気持ちが少しでも軽くなってくれたらうれしいです。

読者に一言おねがいします

お買い上げいただきありがとうございます。 開発ライフがより良いものになりますように!

まとめ

ビープラウド 著書「Pythonプロフェッショナルプログラミング 第3版」について、書籍概要・各執筆担当者コメントをご紹介しました。PyPro3の概要・ポイントを踏まえ、検討材料となれば幸いです。購読者様向けに、より理解を深めるための読書会イベントも著者有志で実施されていますので、ご興味のある方は是非ご参加ください。

関連イベント:Pythonプロフェッショナルプログラミング 第3版 読書会

著者有志によるPyPro3の読書会を開催しています。2018年8月-10月、章ごとでの分割開催を予定しています。詳細はconnpass(第1回イベントページ)を参照ください。